2012年2月12日日曜日

リールのタイプは、人それぞれ

前回「チヌかかり釣りを始めてみましょう」的な事を書きましたので、今回は少し道具について書いてみます

竿を初めとする、その他の道具はさほど悩むことなく購入できると思います
しかし、見た目も使い方も異なる筏釣りのリール
いったい何が違うのでしょうか
何を基準に選べば良いのでしょうか
そんな辺りを今回紹介致します

左の画像上部、向かって左側のリール「上向き両軸リール」これをタイプAとします
同じく上段、向かって右側「方軸下向きリール」これをタイプBとします

下段、これもタイプBと同じく「方軸下向きリール」ですが、タイプCとします

この3種類がチヌかかり釣りに使用されているリールになります
一昔前までは、チヌかかり釣りのリールと云えばタイプAだけでしたが、ここ20数年でBやCタイプが使われるようになったのです
リールの種類が増えた経歴を話すと長くなりますのでそれは今回おいといて~
各タイプの長所、短所を書いていきますので初めてのリール購入時に、参考にして頂ければと思います
タイプA:太鼓リールやベイトリールなどと言われたりしますがチヌかかり釣りでは、両軸上向きリールと言います
長  所
魚を掛けた後のやり取りには絶対的に有利、特に大型とのやり取りはパワフル。巻き上げスピードが速く、近年深場を攻めることの多くなったこの釣りには有り難い。
短  所
スプール径が小さいため巻癖が付く、とくにフロロを使うこの釣りでは煩わしい。魚を掛けるまでの操作性は、やはり下向きリールには勝てない。潮の流れが速い場所なども操作性は劣る。ラインの出し入れが片手ではやり辛いのがやはり難点。
結  論
始めて筏釣りをする人にはオススメなリールです。なかなか釣れないチヌを掛けた後、確りやり取りして物にするには良いと思います。昔から筏釣りの主なリールとして使われてきただけあって、色々な意味でバランスは取れています、最近では左巻も開発されましたので、魚を掛けて竿を持ち替えるといった余分な操作もなくなりました。

タイプB:下向き方軸リール。DaiwaからバイキングST44という船釣り小物用として売られてた物を筏釣りに下向きリールとして使われたのがこのリールの始まり。ですので私は「バイキングタイプ」と呼んでます
長  所
下向きにリールが付くため、竿の安定性に優れている。スプール径が大きく、ラインに巻癖が付きにくい。ラインの操作性も良く、容易にラインが出し入れ出来るので潮が速い釣り場などでも使い易い。巻き上げスピードもタイプA並み。
短  所
やはり大チヌを掛けた後のパワー負けがあり、人差し指でスプールを止めるために力負けしやすい。
結  論
魚を掛けるまでの操作性は非常に良いが、慣れが必要。近年人気があるので種類も豊富にあり、色々な物を選べるようになった事を考えると初めからこのタイプに使い慣れするのも良いかもしれないが、暫く慣れるまでは使い辛く感じるのを覚悟する事と大チヌを掛けた時のリスクは頭に置いておく方がよい。右巻き左巻き両方あり。

タイプC:下向き方軸リール。Bと違いスプール側にハンドルが付いている。落とし込み、フライ、ヘチなどで使われるリールに似ている。1:1リールと言われる事が多い。
長  所
下向きのリールとしてはBタイプと類似点が多い(巻癖、竿の安定性、ラインの操作性)。ラインの操作性に至っては、親指側がスプールになるので人差し指より断然スプールの操作がし易い。特に微妙な数センチ単位のラインの出し入れはかなりやり易い。親指でスプールを押さえるため力も入り易く、リール自身の厚みも薄いので押さえ易い。単純な作りなのでトラブルが少ない。
短  所
一番ネックなのが巻き上げスピードが遅く、AやBと比べ3分の1のスピードになり手返し面で大変、特に深場は不向き。障害物が多い場所でも巻き上げスピードが遅いので要注意。
結  論
Bタイプよりは早く慣れると思います。Cタイプは筏専用に作られているのが黒鯛工房だけと人気的には低い。しかし、私個人的には、嫌いではないリールです。右巻き、左巻き両方可能。

どのリールも一長一短ありますので、その辺りを考え購入されたらよいと思います
因みに私の見解だけですが、全体の使用比率はこんな感じじゃないでしょうか
A45%B45%C10%
ひょっとしたらBは50%超えてるかも

いきなり下記の様な高価物でなくてもお手頃から試せばいいです
購入する時は、左巻き右巻き間違えないようにしましょう

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