今から19年前、親友2人と和歌山の栖原に釣行した時のことです
ローレルに荷物を押し込み、私は助手席、Mちゃんが運転、運太郎が後部席、この配置でいざ釣り場へ向かいました
現地到着は、4時頃だったかな
朝は気温が低く、後部座席で爆睡している運太郎を気遣い暖房を点けたままで、Mちゃんとコーヒーを買いに行こうと漁港にあった自動販売機へ
この自動販売機が凄い、いつの年代の販売機だってくらいの風格があり
クモの巣に虫だらけ、サンプル部分のガラスはヒビが入り、種類は少ない少ない
肝心なコーヒーは売り切れだったので、一寸買うのはやめようと思ったけど、近場で他に販売機が無かったので仕方なくカフェオレを3本買う事に
唯一の救いは、HOTだったこと
爆睡している運太郎のジュースホルダーに置いておき、私たちは今日戦う海を見ながらカフェオレ片手に闘志を燃やしていました
まぁ、真っ暗で何も見えなかったですけど( 一一)
私「しかし凄い自販機だったね~、山の中にポツリとある自販機みたいな感じやった」
Mちゃん「これ見てや、飲み口のキャップ、今時ないで剥がし取るタイプって(-_-;)」
そんな会話をしながら、二人で同時にHOTカフェオレを口に
・・・・・・・
・・・・・
・・・
ん!
うぇーーーーーーーーーーーー酸っぱい
何じゃこりゃ~
私、Mちゃん「腐っとる~~~\(◎o◎)/!」
海へ、カフェオレちゃんサヨウナラ~ ドボドボドボ
いや~酷い、缶ジュースが腐ってるなんて人生初体験や
仕方ない、筏の上で飲むはずだった缶コーヒーをクーラーBOXから2本出し口直し
私、Mちゃん「うま~、こんな美味かったのね缶コーヒーって(爆笑)」
そんな事をやっているうちに釣り客が道具を運び出したので、私たちも準備することに
Mちゃん「運太郎、そろそろ起きて着替えや」
私「俺たち荷物運んどくから。 汗だくやん、ちゃんと汗拭かないと外寒いから風邪ひくで」
運太郎「分かった。 しかし、あっついな」
船頭「おはよ~、さぁ行こうか」
私「初めてなんですけど、もう荷物乗せても良いですか」
船頭「ハイ乗せて、皆揃っているみたいだから直ぐに出るよ」
イカダの上へ到着して早々に、アケミ1キロ粗割り入りダンゴを投入
この頃は、アケミ貝も安かったな 平気で5キロとか持って行けた記憶が
今は朝一にアケミ1キロも入れる事少なくなった トホホ
そしてこの日は何かが違った、僕たちのオーラに奴たちも引き寄せられたのか
それは正に快進撃の始まりだった
掛ける、竿がしなる、腕が筋肉痛で悲鳴を上げ始め
しまいには限界を迎えた
3人「うぉーーーーーーーーーーーなんやねん!! ボラどんなけおんねん」
アタリが出ても合わせる恐怖が先に立ち、合わせる事が出来なくなって行く自分がいる(;一_一)
アジのアタリすらボラに見える始末
ふと、真ん中に釣り座を構える運太郎を見ると顔色が悪い
私「運太郎、酔ったの?大丈夫?」
Mちゃん「ほんまや、顔色悪いで」
運太郎「ちゃうねん、お、お腹が~、お腹が痛いの(+o+)」
Mちゃん「トイレしたらええやん」
運太郎「嫌やわぁ~、あんなパイプで組んでトラックのシート巻きつけただけのトイレでウンP-なんて出来ない(T_T)」
当時は携帯なんてまだまだ高級品、ポケベル時代で我々3人携帯なんて持ってないし
私「いま11時半だし、そろそろ弁当便が廻って来るんじゃない、もう少し我慢出来そうか」
運太郎「もう少しなら・・・(・_;)」
私「あかん、もう顔いってるで」
Mちゃん「あの船そうちゃう・・・ だけど、俺たち・・・」
Mちゃん、私「誰も弁当頼んでなーい\(◎o◎)/わ~ぃ」
そうだ手を振ろう、3人で手を振るんだ~
3人「おーーーい おおおーーーーーーーーい」
まさに遭難した人の勢いで手を振る運太郎、それに便乗して陰ながら手を振る親友2人
なのに無情にもその思いは届かず、お弁当便は港の方に向けて直進
我々は、船尾を寂しく見詰めるしかなかった事は云うまでもありません
運太郎「((+_+))あ・か・ん、もう俺するわ」
Mちゃん「ヨッシ、よく言った、それでこそ男や ブリブリ~っと男らしく決めて来い」
私「お前には、俺たちが付いてるじゃないか」
運太郎「君たち、他人事やと思って楽しんでない(・.・;)」
私、Mちゃん「そんな事なぃよ~なぁー(;一_一)」
Mちゃん「さぁ~、運太郎 勇気をもって緑のシートのチャックを下すんだ」
私「そうだ、そして快楽への扉に飛び込むんだ うんたろ~ レッツだGOだぜ」
運太郎「やっぱりお前たち楽しんでるよな( 一一)」
Mちゃん「そんな事ないよなー」
私「うぅん、断じてない」
運太郎は余程限界だったんだろう、今までの戸惑いが吹っ切れたかように幸せのチャックを開け飛び込んで行った
私たちは、何事も無かったように釣りを開始した
暫くして運太郎の小さな呻き声と強烈な爆音がこだましたけれど、親友との友情を守るために聞こえない振りをしていた
その時神様の助か悪戯か、凄い突風が吹き付け運太郎の恥かしい音が掻き消されたような気がしたと同時に
「うぇ~えええ うぉ~おおおお」
何とも云えない遠吠えに似た叫びが聞こえたような気がした
Mちゃんの方を見ると、彼も私の方を見ていた
そっと二人で背後の運太郎の方を見ると、なんと枠ごと横倒しになったトイレ枠にグチャグチャになったトイレシート
なんってこった~い\(◎o◎)/
そこには下半身丸出しで、木の板に穴が開いただけの場所に考える人ばりに座り込む情けない顔した運太郎が丸見えで居た
これまた、なんってこった~い\(◎o◎)/
友情を守るため二人の親友は、着ているウィンドブレーカーを脱ぎ2方を隠したものの、もう一方の2方はがら空き(~_~;)
Mちゃん「運太郎、しゃがめ!!」
運太郎「しゃがんでるよ!!!」
私「・・・」
Mちゃん「ちゃうちゃう、直に穴へ座れ、なら見えないやろ、出しているところは(ーー;)」
運太郎「・・・う・・・うん」
運太郎「周りの人見てる・・・」
私、Mちゃん「・・・いや・・・見てないんじゃないかな~・・・・・・・・・・・・・・(;一_一)」
普通これだけ騒いだら、周りの筏の人も見るよね そりゃ・・・
実際、すご~っく注目浴びてたし(爆)
運太郎「ちょ、ちょっと聞きたいんだけど、トイレットペーパーとか二人とも持ってないよね?ティッシュでもええねんけど」
私、Mちゃん「・・・ない・・・ゴメン(-_-)」
Mちゃん「オケに海水汲んで来るから、それで洗う?」
運太郎「嫌やわ、皆に見られてる中そんな事できるか(>_<)」
私「これで拭け、俺のタオルや、ちゃんと海水やけど洗っておいたから」
運太郎「・・・やむおえん、それでいいわ」
これが運太郎の一生忘れられない、ブラックな思い出が出来上がった日です
Mちゃん「運太郎、2枚タオルあるから後2回は安心しろ、2回は出来る(-_-)キリ」
運太郎「もう絶対しない、意地でも耐える<(`^´)>」
この後運太郎は、耐えきったというか腹痛に襲われなかった
しかし一日中「もう俺、婿に行けない」とボヤいていたけれど
私、Mちゃん「大丈夫やって、お前は貰う方やから(爆)」
周りの釣り客と一緒に帰りたくないと運太郎の要望で、最終便の1便前に納竿する事にした
しかし海の状況が悪かったのか、意外に帰船の船は満員www
私ですら周りの釣り人の視線が熱く注がれているような気になったのだから、本人はすご~く視線を感じながら、5分間の帰船が1時間ぐらいに感じたのではないだろうか
帰りの車の中で運太郎が「お尻痛いんだけど」と言い出した
Mちゃん「一気に噴射したから切れたんちゃう」
運太郎「そんなんじゃない、あっちこっちヒリヒリする感じやねん」
私「あっ!・・・」
Mちゃん、運太郎「なに?」
私「いや~ひょっとしたら、牡蠣殻か」
最近でこそ見なくはなりましたが、当初は視覚効果でカキ殻を割った物がダンゴに入っていました
この日も牡蠣殻入りダンゴを使っていたのでタオルに付いていたのかも・・・それも4回くらい使ったタオルやったからな~、相当付いていたのか(・.・;)
本当に踏んだり蹴ったりな運太郎の釣行となりました
運太郎を家に降ろし、Mちゃんと二人での帰り道
私「あれーーー、このカフェオレの空き缶・・・」
Mちゃん「・・・あ、あいつ飲んだんだ!汗だくやったしな、冷えてて酸味に気付かなかったのかも」
私「これ云わない方が良いよな」
Mちゃん「だな」
いまだに、この真実を親友として運太郎には伝えられていない
運太郎はあれから一児の父になり、ちゃんと婿に行けた? 嫁を迎えられました
しかし釣行の際は、正露丸を飲み、トイレットペーパーを1ロール持参する事は未だに継続中である
ゴメン運太郎、全ての原因は、カフェオレなんだよ・・・(;一_一)
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